初デスクの宮森あおいの凄さ
もう2020年が終わろうとしていて、早いですね。
こちらはSHIROBAKO Advent Calendar 2020 12/6の記事になります。
今回の焦点
「第三飛行少女隊」でデスクを任されてからの宮森あおいに焦点を当てて見たいと思います。
#13 好きな雲って何ですか?の冒頭で「スケジュール的に余裕があるわけでない」「前回デスクだった本田さんはいない」「制作として頼もしい矢野さんも途中参加になる」ということが分かっている状態で、ナベPからデスクを任されます。 唐突に任された宮森は、デスクが何をする必要があるのかも分からない状態で、不安に駆られた表情をしています。
そんな分からないこと、やらなきゃいけないことが大量にある中で、きちんと過去の経験を踏まえた行動ができていて、すごいなと感じました。 実際、過去に起こったことをきちんと改善しながら働くことって難しいと思うんですよね。
監督とのやり取り
ナベPからアドバイスを受けて、まず木下監督と「第三飛行少女隊」で何がやりたいのか、どういう風に作りたいのかをすり合わせる時のことです。
木下監督が話を逸らそうとしたときに「えくそだすっ!」のことを交えながら強く話を戻し、芯で思っていることを聞けました。 その内容を聞いた宮森は「意外とまともなんで」と驚きの表情をしていて、作品の軸を決める人の考えを知らないまま制作が進んでいたとしたら、「えくそだすっ!」の時のようなちゃぶ台返しが発生していたかもしれませんね。
佐藤・安藤とのやり取り
佐藤・安藤に制作を任せる時のことです。
「えくそだすっ!」で宮森が制作をしていたときは自分がバタバタしていることが多くありました。 その時の経験からか、具体的にやることは「物事がものすごい勢いで、しかも同時並行で進むので優先順位をつけることだと思います」とホワイトボードを使って分かりやすく伝えています。
シーンとしては表現されていないことも多くあると思いますが、矢野さんに助けてもらったことを、今度は自分が後輩にやってあげているように見えました。 #17 私どこにいるんでしょうか…でも、佐藤・安藤が疲れていてうっかりしてしまった時に、自分も過去は同じだったよと伝えて、後輩を安心させています。
平岡とのやり取り
過去の経験を生かしてきた中で、宮森にとって平岡のようなキャラクターはムサニにいなかったため、イレギュラーな存在だったように思います。 実際、宮森もどうすべきか迷っているシーンが多くありました。
平岡が磯川から会社作ったんだよと名刺をもらって、着実に夢に近づいている磯川と今の自分を比較して悔しさを感じている姿*1を、宮森が見ているシーンもありました。 その後、平岡が過去の熱意を持っていた頃のことを聞き、宮森が平岡のことを諦めず、真摯に話して平岡も熱意も戻っていきました。
過去の経験を活かして同じ失敗をしないようにし、後輩の成長を考え、イレギュラーなことも多かった中で、初デスクとして動いていた宮森の動き、ただただ凄い…
自分も宮森を見習って頑張らないとSHIROBAKOを見返して元気をもらえました。
*1:あくまで個人的にシーンを理解した結果です